アメリカで、ダイエタリー・サプリメント(Dietary Supplement)と呼ばれているものが、日本では一般的にサプリメント、またはサプリと言われています。薬以外で、カプセルや錠剤の形をしたものすべてをさし、食事以外で栄養や健康に役立つものをサプリメントと呼びます。
「101(ワン・オー・ワン)」というのは、アメリカでは、大学の授業の初級や入門のコースに使われる言葉で、一般的にも「入門」と言う意味でよく使われています。「サプリメント101(入門編)」では、サプリメントについて、基礎知識から始まって、より深く理解できるような内容を取り上げていきたいと思います。
ビタミンの命名
ビタミンの歴史は、壊血病や脚気など、ビタミン欠乏症の研究から始まります。
1910年に鈴木梅太郎がビタミンを、抽出して発見します。この物質をオリザニンと名づけましたが、日本語での論文だっために広まりませんでした。
翌年、ポーランドの科学者カジミール・フンクが、アミンの性質があった物質なので、amine と vital を合わせ、「vitamin」という言葉を造語しました。
最初に発見されたのは、ビタミンB1(チアミン)です。
ビタミン不足が起こす病気
ビタミンが不足すると引き起こされる病気があります。
5大ビタミン欠乏症と言われているのは、「脚気、ペラグラ、壊血病、くる病、貧血」ですが、その他には以下にあげるようなものがあります。
極端に不足すれば、病気になりますが、そこまでではなくても、不足する状態が続くと、いろいろな症状が出てくるので、注意したいものです。
| ビタミンA | 夜盲症・視力低下・角膜軟化症・皮膚、粘膜などの乾燥化 |
| ビタミンD | くる病・骨軟化症 |
| ビタミンE | 溶血性貧血・歩行不調・位置感覚障害・未熟児の浮腫、脱毛 |
| ビタミンK | 出血傾向・新生児メレナ |
| ビタミンB1 | 脚気・ウェルニッケ脳症 |
| ビタミンB2 | 口角炎・口唇炎・口内炎・舌炎・流涙・脂漏性皮膚炎・てんかん |
| ビタミンB6 | 貧血・多発性末梢神経炎・口角炎・口内炎・脂漏性皮膚炎・てんかん |
| パントテン酸 | 手足のしびれ・足の灼熱感 |
| ナイアシン | ペラグラ(皮膚炎・下痢・痴呆) |
| 葉酸 | 悪性貧血・下痢・舌炎・神経間閉鎖障害(胎児)・二分脊椎症 |
| ビタミンB12 | 悪性貧血・ハンター舌炎・末梢神経炎・亜急性連合脊椎変性症 |
| ビオチン | 乾癬・アトピー性皮膚炎・関節炎・糖尿病・免疫不全症・脂漏性皮膚炎・舌炎・筋肉痛・悪心・嘔吐 |
| ビタミンC | 壊血病 |
ミネラルは、ナトリウムとカリウム、マグネシウムとカルシウムのようにペアで相互にバランスをとりながら働いています。
ミネラルのバランスが崩れると、だるい、疲れやすい、かぜをひきやすい、イライラしやすいというような症状が現れますが、さらに進むと糖尿病や心臓病などの生活習慣病の発症にも関係しているといわれています。
ミネラル欠乏症
| カルシウム | くる病・骨軟化症・骨粗しょう症・情緒不安定など神経の過敏・動脈硬化・手足の痙攣 |
| リン | 骨や歯が弱くなる・疲労・血液凝固性不良 |
| ナトリウム | 疲労・食欲不振・筋肉低下、副腎機能低下、心臓疾患、肝臓疾患、喘息 |
| マグネシウム | 骨や歯の形成障害・筋肉の痙攣・手足のしびれ・狭心症、腎不全、血栓症 |
| カリウム | 筋力の低下・疲労・食欲不振 |
| 塩素 | 消化不良・食欲低下 |
| 硫黄 | 皮膚炎・しみ・毛髪や爪の発育阻害 |
| 鉄 | 鉄欠乏性貧血・疲労・頭痛・動悸・食欲不振 |
| ヨウ素 | 甲状腺肥大・甲状腺腫・成長不良 |
| マンガン | 成長不良・動脈硬化・血糖上昇 |
| 銅 | 貧血、骨格の形成不良、毛髪異常 |
| コバルト | 吐き気・集中力の低下 |
| 亜鉛 | 味覚障害・成長障害・貧血・性機能の低下 |
| モリブデン | 貧血・疲れやすい・成長障害・前立腺肥大 |
| クロム | 糖尿病・動脈硬化・疲労 |
| セレニウム(セレン) | 心筋症・不整脈・動脈硬化・疲労・血流障害・血中コレステロールの増加・精力減退 |
サプリメントは種類がどんどん増えています。そしてサプリメントの分類の仕方の種類もいくつかあります。
成分で大きく分けると、6つに分けることができます。
- ビタミン・ミネラル類
単味または配合ビタミン剤。
ビタミンA、B、C、E、ベータカロチン、ナイアシン、葉酸、鉄、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、セレン、カリウムなど
- ハーブなどの植物由来
植物や植物成分から作られた単味または配合製品。
エキナセア、イチョウ葉、セントジョーンズワート、レッドクローバー、ガーリックなど
- ミールサプリメント
食事代わりにとったり、食事を補うための栄養製品。
スリムファスト、エンシュア、ネスレ・スイートサクセスなど
- スポーツニュートリション
運動能力や筋力を高めるためのサプリメント。
とても特殊な分野で、若くて健康な人が、能力や筋力をさらに高めることを期待して使用する。
クレアチン、アミノ酸、タンパク処方、脂肪燃焼剤、アンドロステンジオンなど
- スペシャルティ
以上の分類に入らないもので、たとえば、グルコサミン・コンドロイチン、コエンザイムQ10、メラトニン、大豆イソフラボン、アシドフィルスなど。
その機能や目的によりサプリメントを分類すると大きく3つのカテゴリーに分類されます。
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ベース・サプリメント(栄養欠損補充)
私たちの身体をつくっている構成成分で、日常の食事からとるべき栄養素のサプリメントをベース・サプリメントと言います。
基礎がきちんとしていれば、体全体の細胞が正常に働き、基礎代謝もきちんと作用するようになります。そこで、一日に必要となる基本的な栄養素をバランスよく組み合わせたものを選びます。
ミネラルを含むマルチビタミン、コラーゲン、植物繊維、プロテイン、イソフラボン、グルコサミン、などをベース・サプリメントとしてあげることができます。
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ヘルス・サプリメント(健康維持・増進)
ヘルス・サプリメントは、体調調整機能に関係する栄養成分を含んでいます。
免疫力や抗酸化力などを助け、代謝機能を整えながら健康の維持・増進に役立つものです。
代表的なヘルスサプリメントには、大豆イソフラボン、アロエ、プロポリス、ローヤルゼリーなどがあります。
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オプション・サプリメント(改善目的)
オプショナル・サプリメントは、特定の臓器や器官の症状の改善を助ける成分が含まれるサプリメントです。
ハーブや薬草類など、昔から使われてきたものが多くあります。
ハーブ類のサプリメントは、薬との相互作用がある場合があるので、薬を飲んでいる人は、医師に相談する必要があります。
代表的なオプショナルサプリメントには、セントジョーンズワート、マカ、イチョウ葉エキス、エキナセナ、高麗ニンジン、クランベリー、ブルーベリーなどが
あげられます。
ベース・サプリメントを摂ったうえで、必要に応じヘルス・サプリメントまたは、オプショナル・サプリメントを追加してとるのがお勧めです。