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サプリメントにはいろいろな役割があります。
普通にバランスのとれた食事をしていれば、ビタミンやミネラルは十分足りていると言えます。ただし、自分でバランスがとれていると思っていても、流通している段階や加工、保存、調理といった過程で、実は多くのビタミンがなくなっている場合もありますから、注意しなくてはいけません。
現代の生活で、夜更かし、睡眠不足、飲酒、ストレスなどがあると、体内にあるビタミンはどんどん減少してしまいます。疲れやすいとかだるいなどと感じたときは、ビタミンやミネラルが不足していることが原因の場合も多いのです。体内のビタミン濃度が低くなってくると、だるさを感じたり、免疫力が落ちたりします。
特に注意しなくてはいけないのは、激しい運動をする人やダイエットをしている人です。運動量が多い人は、それだけエネルギー消費量が高いので、ビタミン、ミネラルも多く必要とします。不足すると疲れやすくなり、運動後の疲労感がなかなかとれません。
ダイエットをしている人は、食事量を減らすので、その分、ビタミンやミネラルの摂取も減ることになります。またビタミンは、脂肪の代謝にもかかわっているので、不足すると、効率のよいダイエットができません。気力も衰えて、体重が落としにくくなってしまっては困るので、きちんとビタミンやミネラルの摂取を考えることが大切です。
ビタミン、ミネラルや脂肪酸などの必須栄養素以外の植物に含まれている天然の化学物質のことをファイトケミカルと呼んでいます。たとえば、イチョウの葉に含まれるギンコライド、かんきつ類やベリー類に含まれるフラボノイド類、ぶどうの皮や種に含まれるポリフェノール類、お茶に含まれるカテキン、セントジョーンズワートに含まれるヒペリシンなどが、ファイトケミカルの代表です。ファイトケミカルは、ビタミンやミネラルなどのように不可欠な物質ではありませんが、人間にとって何らかの有益な働きをしてくれる物質です。これらの物質には、強い抗酸化作用があり、細胞が傷つくことから守るために、ガンやその他の病気になるリスクを下げると言われています。
大豆に含まれるイソフラボンの一種であるゲニステインは、腫瘍に栄養を与える毛細管の生成を抑えます。カリフラワーやキャベツのような野菜に含まれるインドールは、毒素を排出させ、豆類に含まれるサポニンは、がん細胞が増殖するのを抑えます。トマトに含まれるpクマリン酸やクロロゲン酸は、発がん物質の生成を抑えます。トマトにはおよそ10000種類のファイトケミカルが含まれています。
こうして近年、注目を浴びてきたファイトケミカルは、ビタミン類やミネラルより調理や加工によって失うことが少なく、野菜や豆類、穀物をきちんと食べていれば、摂取しやすいものです。ファイトケミカルの効果の研究も年々進みつつあり、またファイトケミカルを含むサプリメントをとる方も増加しています。
ビタミンには水溶性と脂溶性がありますが、水溶性のビタミン類は、吸収されるのも速いですが、体内にとどまる時間が短く、数時間後には、尿と一緒に体外に排出されてしまいます。ですから体内に蓄積することがありません。
サプリメントの効果を体内で持続させるために加工したものをタイム・リリース加工と呼びます。時間をかけてゆっくり体内にビタミンが溶け出すように加工されています。ですからタイム・リリース加工されたサプリメントは、噛んだり、割ったりして飲んではいけません。
水溶性のビタミンB群やCは、こまめにとることが大切です。それが面倒であるとか難しい場合には、タイム・リリース加工のものを利用するとよいでしょう。また、鉄分のように、一度にとると、過剰反応を起こすようなサプリメントも、徐々に吸収させるために、タイム・リリース加工されているものもあります。
牛乳を飲むとおなかがごろごろする、腸の調子が悪くなるということをよく聞きます。これは「乳糖不耐性(牛乳不耐性)である可能性が高いです。乳糖(ラクトース)の消化酵素であるラクターゼが少ないために出てくる症状です。病気やアレルギーとはちがいます。
大人になると、たいていの場合、牛乳コップ一杯くらいまでは大丈夫なのだそうですが、それ以上乳製品を取ると、調子が悪くなる人が出てくるということなのです。アジア系の85%は、その傾向があるそうです。子どものころには消化酵素であるラクターゼがあっても、大人になるにつれて減少していきますから、大人になってから出てくる場合が多いのです。
乳糖不耐性の方の中には、牛乳はだめだけれども、ヨーグルトなどの乳製品なら大丈夫という人もいるし、チーズ、アイスクリームといった、乳製品が成分に入っているものを少しでも食べると、調子が悪くなるという人もいます。調子の悪くなり方も、げっぷやガスが多く出たり、おなかの膨満感があるというような程度から、おなかがとても痛くなったり、トイレに駆け込む人までいろいろな症状があります
病気ではないし、乳製品を食べなければ症状は出ないので、大きな問題ではありませんが、乳製品を取らないと、栄養的に偏ります。また乳製品が好きな方は、乳製品の制限がつらくなります。乳製品を含んでいるものは、牛乳、クリームを使ったお菓子類(ケーキ、プリン、アイスクリームなど)、バター、チーズ、サワークリームを使った料理(ピザ、ホワイトソース、バター成分が多い料理など)たくさんあります。自分でも気がつかないうちに乳製品を口にしていることも多いものです。
アメリカには「ラクテイド」という酵素が売られています。これは薬ではなく酵素サプリメントです。乳製品を食べる前に「ラクテイド」を飲むと、すばやく効き目が表れ、ガスがたまった膨満感、下痢などの不快な症状を抑えます。ライテイドは体の中にある酵素と同じものですから、副作用もなく、長期間、安心して使用することができます。乳製品を食べる前に、一錠服用すると、家庭でもレストランなどの外食でも、安心して食事を楽しむことができます。
生物はすべて機能が正常に働くためとその生体組織を作るためにミネラルが必要です。ミネラルは、体液を適度に保つためや、血液や骨を作るため、神経機能を正常に保つため、循環器系を含む筋肉を規則正しく動かすためなどに重要な役割をしています。ビタミン類のように酵素と同様に、ミネラルはエネルギーを生み出したり、成長、細胞の修復などに欠かせません。またミネラルはビタミンやほかの栄養素が有効に働くために必要なのです。
人間の体は、適切な化学的なバランスをとっていなくてはいけません。このバランスはいろいろなミネラルが作用しあって、うまくバランスが取れます。一種類のミネラルが欠乏すると、全体のミネラルに影響が及びます。バランスがとれなくなると病気の要因となります。
ミネラルは草食性の動物を食べたり、植物を食べたりすることで摂取できます。ミネラルは骨や筋肉に蓄えることができるので、偏ったミネラルを長期間取りすぎると体によくないですが、そういうことはめったに起きません。
ミネラルは体内に入ると血液によって細胞に運ばれます。体内に入ったミネラルは、ほかのミネラルと吸収される調整します。たとえば、亜鉛を取りすぎると銅が吸収されるのを邪魔しますし、カルシウムの取りすぎはマンガンの吸収が邪魔されます。このために、ミネラルが偏らないように、できれば満遍なく入っているマルチビタミン剤のような取り方をするのがお勧めです。またファイバーはミネラルの吸収を妨げるので、ファイバー系のサプリメントをとる場合は、ミネラルをとる時と時間をずらします。
ミネラルの吸収率はあまり高くないので、ミネラルを取るにも工夫が必要です。吸収率を上げるためにキレート加工されたものがありますが、食事と一緒にとれば、自然と消化の最中にキレートと同じ効果があるので、なるべく食事と一緒に取るようにします。